2006年 10月 27日
前原グループは離党すればいい
■終わりの始まり
繰り返し「不可逆的な解党過程」にあると言ってきた民主党が、補選で二敗した。別段驚くべき結果ではないし、元キャバ嬢が当選したようなサプライズも起きようのない地味な選挙であった。「羊と狼」で触れたことの逆のことが民主党では起きている。それは、小沢氏における「乖離」として顕在化している。つまり、小沢氏は「羊」であるにもかかわらず、「狼」として扱われ喧伝されている。映像で見る小沢氏は明らかに「病人」であるし、なぜ病人を党首としてかつがなければならないのか、理解に苦しむ。そういうふうに自分自身を騙すしかない民主党の状況は、それだけ悲惨であるということになる。 ■時代錯誤にぶれすぎて ポスト小泉的な政治状況において、小沢氏はあきらかに時代錯誤な政治家である。ほとんどの人間がそれを理解しているはずであるし、当然民主党の内部にもそれを理解している人間はいる。小沢氏の自民党との対決路線は、失笑を買っている。この状況において、右斜め上に行くならともかく、左斜め下を行っているのはなぜなのか。田中真紀子氏や田中康夫氏と組もうとすること自体、政局のため、つまりその他の弱小野党と共闘するための、広くて浅い左よりのコンセンサス作りなのだろうか?しかしレゾンデートルをなくし、消滅しつつある野党に擦り寄ってく舵取りは、参院選における民主党の末路をすでに予感させている。 ■沈み始めた泥舟 小沢氏が党首に就任して以来の様々な発言や行動に対して、そこに全てを集約させて、一枚岩であることをアピールしていこうとする執行部に対して、自分までバカだと思われるのはたまらないとばかりに、前原氏が周辺事態法がらみで異議を唱え始めた。気持ちがわからないこともないが、下らないパフォーマンスにしか見えない。もともと自分が党首だった時ですら、党内をコントロールできなかったにもかかわらず、いまだに党内にとどまってゴニョゴニョ言うくらいなら、とっとと離党して、新党を結成すればいい。すでに誰が見ても民主党が沈みつつある、泥舟であることは明らかだ。来年の参院選で大敗を喫した後、再び前原グループで党内をまとめ上げる深謀遠慮でもあるのだろうか?前の失態でとりあえずなりを潜めることにはしたが、小沢氏や執行部がバカすぎるのでとりあえず声だけあげておいたと言うなら、行き当たりばったりすぎる。 ■新たな保守党を目指せ 前から何度も、「二大政党制」が幻想に過ぎないことは指摘してきた。前原グループはとっとと民主党を離党して、自分たちの旗をより鮮明に掲げるべきだろう。自民党の執行部が郵政反対派を復党させるようであれば、小泉チルドレンも離党して前原グループと合流し、新時代の保守党を目指して見るというもの面白いだろう。何かそういう流れを、この停滞した政治状況において仕掛けてくれないと、退屈すぎてやりきれない。どちらにしても、やるなら年内だ。来年ではもう遅い気がする。
by SpeedPoetEX
| 2006-10-27 03:17
| 政治
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