2006年 06月 30日
戦犯ビジネスとサッカーのイノセンス
戦犯ビジネスが繁盛している。サンデー毎日や週刊文春もWC日本代表の戦犯探しに大きくスペースを割いている。多分他の雑誌やメディアも似たりよったりのことだろう。何故こうした動きに言い知れぬ不快感がこみ上げてくるのだろう。毎日や文春の編集部にだってサッカー好きの一人や二人いるだろうし、ワールドカップにあわせてサッカー記事を展開するのも悪い訳ではない。それでも「イラつく」のは、みのもんた氏がサッカーについてコメントするのに「イラつく」のと同じなのかもしれない。
要するに、「金だろ?」ということである。今、君たちがサッカーについて語ったり、記事を書いたりするのは「ビジネスだろ?」ということなのだ。確かにそれは文句を言われる筋合いのものではないのかもしれない。彼らの仕事はそういうものなのだ。そのとき話題をさらい、人々の関心を集めているものにフォーカスし、ある種の言説を構築し売りさばいていくのが商売なのだから。 しかし少なくとも、こっちは損得勘定抜きなのだ。単に応援し、そしてただひたすらショックを受け、へこんでいるのである。それ以上でも以下でもない。ただ、それだけなのだ。「ただ、それだけ」であることが「イノセンス」なのである。つまり「一方通行」であり「イマジネールにしか貸し借りがない」のだ。 第三者から見れば、相対的な問題に過ぎないのかもしれない。どっちも同じようなことを言ってるだけの話なのかもしれない。しかし、サッカーが好きで、代表を応援しつづけてきた自分からしてみれば、やはりそこにある「イノセンス」を信じたい、というかそこに「ビジネス」が介入してくれば、サッカーや代表に対する愛や憎しみが、もっと希薄でシニカルなものに変質してしまうということを本能的に分かっているのだ。 本屋に行って、週刊誌のなかで「戦犯」を追及するWC軍事法廷みたいな言説が展開されているのを見ると、「てめえらなんかがでしゃばってくるんじゃねえ!」という気分になる。こんな時にだけ、突然でしゃばってくるメディアに、とやかく言われるのが不愉快なのだ。サンデー毎日とかに「戦犯」探しなんてされたくないのだ。「いっちょかみ」してくるんじゃねえよ、と思わざるをえない。そういう「流れ」を作ったりリードしたりするのは、ビジネスでやってるお前等じゃないはずだろう、と思わずに入られない。それが私ではないとしても、もっと納得のいく何かが別に存在してほしいと思う。思わずに入られない。
by SpeedPoetEX
| 2006-06-30 00:39
| サッカー
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