Marehitoの溺れる魚は鳥かもしれない

ブログトップ

<   2006年 06月 ( 15 )   > この月の画像一覧

戦犯ビジネスとサッカーのイノセンス

戦犯ビジネスが繁盛している。サンデー毎日や週刊文春もWC日本代表の戦犯探しに大きくスペースを割いている。多分他の雑誌やメディアも似たりよったりのことだろう。何故こうした動きに言い知れぬ不快感がこみ上げてくるのだろう。毎日や文春の編集部にだってサッカー好きの一人や二人いるだろうし、ワールドカップにあわせてサッカー記事を展開するのも悪い訳ではない。それでも「イラつく」のは、みのもんた氏がサッカーについてコメントするのに「イラつく」のと同じなのかもしれない。
b0054154_0381838.jpg

要するに、「金だろ?」ということである。今、君たちがサッカーについて語ったり、記事を書いたりするのは「ビジネスだろ?」ということなのだ。確かにそれは文句を言われる筋合いのものではないのかもしれない。彼らの仕事はそういうものなのだ。そのとき話題をさらい、人々の関心を集めているものにフォーカスし、ある種の言説を構築し売りさばいていくのが商売なのだから。

しかし少なくとも、こっちは損得勘定抜きなのだ。単に応援し、そしてただひたすらショックを受け、へこんでいるのである。それ以上でも以下でもない。ただ、それだけなのだ。「ただ、それだけ」であることが「イノセンス」なのである。つまり「一方通行」であり「イマジネールにしか貸し借りがない」のだ。

第三者から見れば、相対的な問題に過ぎないのかもしれない。どっちも同じようなことを言ってるだけの話なのかもしれない。しかし、サッカーが好きで、代表を応援しつづけてきた自分からしてみれば、やはりそこにある「イノセンス」を信じたい、というかそこに「ビジネス」が介入してくれば、サッカーや代表に対する愛や憎しみが、もっと希薄でシニカルなものに変質してしまうということを本能的に分かっているのだ。

本屋に行って、週刊誌のなかで「戦犯」を追及するWC軍事法廷みたいな言説が展開されているのを見ると、「てめえらなんかがでしゃばってくるんじゃねえ!」という気分になる。こんな時にだけ、突然でしゃばってくるメディアに、とやかく言われるのが不愉快なのだ。サンデー毎日とかに「戦犯」探しなんてされたくないのだ。「いっちょかみ」してくるんじゃねえよ、と思わざるをえない。そういう「流れ」を作ったりリードしたりするのは、ビジネスでやってるお前等じゃないはずだろう、と思わずに入られない。それが私ではないとしても、もっと納得のいく何かが別に存在してほしいと思う。思わずに入られない。
[PR]
by SpeedPoetEX | 2006-06-30 00:39 | サッカー

WAR IS OVER  

日本の強さ、それは「中盤の構成力」だったわけですが、そこが完全に機能停止していました。中村が全く消えている、この異様な事態が3試合続いていた訳です。4バックにしても小笠原も機能しませんでした。土壇場で稲本入れるくらいなら、福西でいいと思うんだけど・・・。中盤が機能しない、何故こんなことになってしまったのか?この時点でこのチームは死んでいた訳です。DFはブラジルに対してだけでなく、ほとんど通用していなかったので、この時点で終了していたということなのかもしれません。

中盤のポゼッションがないジーコジャパンは、さすがにブラジルには通用しませんでした。

これは山本ジャパンの時にも思ったことですが、「いじりすぎたら負け」です。それまで積み上げてきた、研ぎ澄まされた連携が完全にリセットされてしまうからです。ボールが中盤でもてない、パスミスを連発しすぐ相手ボールになる、そりゃ勝負になりません。

何が悲劇的だったのかと言えば、ジーコジャパンのパフォーマンスの最高の状態がついに一度も実現されることなく、WCを終えたことです。ヨーロッパ遠征のイングランド戦、コンフェデのギリシャ、ブラジル戦のような「偉大な瞬間」がついに訪れなかったことです。やはり土壇場で田中誠を帰したあたりから、微妙な揺らぎのようなものを感じていたのですが・・・

戦いは終わりました、4年間積み上げてきたものが何一つ表現できずに終わったWCでした。

しかし、ロナウドをドフリーにするか、普通?

あのままリードして前半を終えていれば、相手の焦りをうまく利用することも出来ただろうに・・・

最後の最後まで全てが少しづつ、ずれ続けていたジーコジャパンでした

次は、オシムかデシャンになりそうらしいですがどうなることやら・・・
b0054154_626445.jpg

[PR]
by SpeedPoetEX | 2006-06-23 06:27 | サッカー

祈願・サッカー日本代表グループリーグ突破

b0054154_22123694.gif

[PR]
by SpeedPoetEX | 2006-06-23 00:02 | サッカー

きっこのモンタージュ(25)  耐震強度偽装事件と情報災害

姉歯被告を偽証で再逮捕、捜査終結へ…偽装は単独犯行
やはりきっこ氏のデマだったようです。
もはやきっこ氏と民主党のコラボレーションは、「情報災害」化しているような気がします。責任問題はどうなるんでしょう、いつもの民主党らしくうやむやなんでしょうね・・・

b0054154_1941119.jpg

■怪情報を頼りに無実の企業を倒産に追い込むスペシャリスト(笑)
[PR]
by SpeedPoetEX | 2006-06-22 19:44 | 政治

ブラジル戦に向けて、その他

エクアドルはなかなかいいんじゃないかな
今年、キリンカップでジーコジャパンと戦っていたのを忘れていました。佐藤寿人が決めた試合でした。よくおぼえていないので、コメントのしようがない(笑)
監督はコロンビア出身のルイス・スアレス。性格的に気難しそうな人ですが、「SEX禁止令」を出したり、チームとしての規律を重んじるタイプですね。弁証法的にポストジーコに推しておきます(笑)
大黒投入は遅くない?
もう、ずーっと言われ続けていることです。この問題について、ジーコが明確に見解を表明しました。はっきりしたのは、高原の運動量が落ちたので入れた、つまり大黒の投入は高原次第、ということです。
高原>>>>>>大黒
つまり大黒は高原の「スペア」であって、高原が機能しているとジーコが認識していれば、その間に大黒が出る可能性はない、ということです。ここにジーコのある意味「冷徹」な指揮官としての認識があります。
ジーコは論理的
つまりあちこちで言われているように、ジーコは監督として素人、ジーコの選手投入は適当で、意味不明だという意見がありますが、私は逆にジーコは恐ろしいほど「論理的」な監督だと思います。ジーコの認識では、柳沢と高原は他のFWに比べてワンランク上のFWなのです。つかり彼らが機能している限り、他のFWが入る可能性はないということです。ジーコの采配ではこれが徹底されているのです。ですから「遅すぎる」というのは「ない」訳です。ジーコからすれば高原が「長くもった」、というだけの話だからです。
b0054154_2132132.jpg

ジーコは論理的すぎる
ジーコが高原や柳沢をチョイスするのは、「鹿島枠」でも「海外組みを特別扱い」している訳ではないのです。単に能力が上だからです。ボールを引き出し、スペースをメイクし、マッチアップし、DFをひきつけるなど、ありとあらゆる動きの質が他のFWより上だからです。これは前にも述べましたが私も同じ意見です。ただ彼らはゴールが決められないのです。ですから2列目3列目の選手の飛び出しが功を奏さないと、手詰まりになってしまう。ここが最大のジーコのジレンマで、論理的でありすぎるために当たっている選手を投入するとか勢いのある選手を投入して流れを変えるという発想が抑圧されているように感じます。
ジーコの選手起用
ですから、大黒の投入が遅すぎるとは私も思いません。なぜなら大黒は使えないからです。投入されても、動きの質も今一で、トラップも怪しい、なんだか挙動不審としか思えません。
最近の勢いのなくなった大黒ぐらい、悲しいものはないです。まだ玉田は使える感じはしますが、さすがにWCレベルでは「ぎりぎりあり」というレベルな気がします。
宮本の不在とブラジル戦の布陣
格の違いをシステムのダイナミズムで補完する、この発想がジーコジャパンの原点であるのですが、やはり格が上の選手が集中するのが中盤になる訳です。ここ2戦を見て、小野、稲本の投入が賛否を呼んでいます。宮本が累積で次戦出場停止、FWの決定力不足に対する世論の圧倒的な非難、グループリーグ突破のためのわずかな可能性、こうした状況を踏まえてジーコは次のブラジル戦にいかなる布陣で挑むべきなのか、と言う問題を考えてみます
FWはセットプレイ対応オプションとしての巻を先発に
やはり、ここで巻を投入したい、先発で。ジーコのロジックからすると、「間違い」なのかもしれませんが、自信を喪失している高原、柳沢はブラジル戦のプレッシャーに押しつぶされて仕事ができないと言う判断から、先発をはずすべきだと思います。もう一枚は玉田でいいでしょう。
福西をDFにコンバート
福西はスタミナに不安があるのですが、坪井は初戦の退場があまりにも衝撃的で怖すぎます。茂庭は・・・。賭けですが、福西に託したいです。中田浩二という手もありますが。
黄金を再び
これでボランチに稲本、中田、2列目に小野、中村を配する「黄金の中盤」が復活します。復活してどうだと言う訳ではありませんが、もう一度見たい、それだけです。
この2戦を振り返って
何と言うんでしょうか、「これが日本のサッカーだ!」というメッセージがない、しかも結果もついてこない、これほどどっちつかずの消耗するだけの試合を見せられてかなりストレスが溜まっています。前に現代のサッカーは「スペクタクル」と「リアリズム」の二極化が進行していると、書きましたが、日本はどちらのサッカーも出来ていないような気がします。グループリーグは「リアリズム」で、決勝トーナメントは「スペクタクル」というのが理想なんですが、もうここまで追いつめられると次のブラジル戦は両方が必要です。結果を追求しながら、世界に日本サッカーの理念を発信するような試合をしてもらいたいです。
[PR]
by SpeedPoetEX | 2006-06-20 02:14 | サッカー

Living on the edge

疲れました・・・

いい加減、楽になりたかったんですけどね・・・

でも、それも日本らしいじゃないですかねw

Living on the edge

エキサイトの翻訳では

危なっかしい人生を送ります。

本当にそうですねw
b0054154_0215041.jpg

[PR]
by SpeedPoetEX | 2006-06-19 00:22

決戦  勝利を我らに、ジーコジャパン!

土壇場になったら、難しいことはなくなります。

重要なのは「基本に帰る事」。
ワンタッチ、ツータッチで丁寧に、そして素早くパスを回すこと。ゴール前では、キーパーのいない方にパスする感覚でシュートを打つこと。

そういう基本中の基本をしっかりと実行する。
それが連鎖することでスーパーでミラクルな何かが生まれるはずです。

b0054154_132869.jpg

[PR]
by SpeedPoetEX | 2006-06-18 01:06 | サッカー

ワールドカップ雑感

思っていたよりたいしたことがない、という印象をもったのがブラジル、イングランド、逆に大番狂わせを予感させる鋭さを感じたのがエクアドルです。アルゼンチンはさっき6点取りましたが、相手(セルビア・モンテネグロ)が弱すぎたので、なんとも言えません。ドイツは最初からそれほどたいしたチームだとは思えませんでした(ただ勝つことは勝つ、昔から)、オランダは順当に強い、というところですかね。強豪が順当に勝っている、という言い方も可能ですが、弱いところが本当に弱いです。それがそうした印象を強めているような気がします。日本はそうした趨勢の中で、微妙なポジションを占めています。その微妙さが驚きに変わることを、心より願っています。
b0054154_011212.jpg

[PR]
by SpeedPoetEX | 2006-06-17 00:11 | サッカー

最終審級としてのワールドカップ

ジーコは悪くない?
Q:ある意味、実にドラマチックな敗戦だった訳ですが・・・
M:敗因を検証するのもつらい。ジーコ批判が渦巻いているんだけど、これも安易すぎるとは思う。

Q:うちも批判してますけどね(笑)
M:批判が渦巻いているので、若干擁護するほうでいきます。極論を言うとね、ヒディングは3トップで来た、ジーコはやはり動くべきではなかったと思う。どんなに「非合理的」でも下手な小細工をすべきではなかったと思う。

Q:それは無茶じゃないですか。やはり、消耗戦に近いものがあったわけですから、新しい選手をどんどん投入すべきでしょう。
M:3トップだって、無茶だよ。あれでカウンターでガンガン失点したら、どうだった?だったら無茶対無茶で勝負をするべきだったと思う。3トップにロングボール蹴りこむだけのサッカーに負けたというのが、ちょっとやりきれない。

Q:負けは負けです。
M:あんなつまらないサッカーやるチームに負けると言うのは、サッカーを原始時代に逆戻りさせることだと思う、この敗戦の罪は重いよ。




■「ジーコ負け」か?
Q:「監督負け」ということでしょうか?
M:うーん、前半の一点が本当に「ラッキー」だったのか、逆にあの一点に呪縛されてしまったと面もあると思う、日本も低レベルの主審もね。

Q:主審ひどかったですね。
M:結局キーパーチャージ気味の一点を日本に与えたことで、その後、後半の駒野へのペナルティエリア内のチャージを故意に見逃すなど、オージーに大甘なジャッジになった。Jリークでもよくあるパターンだよね。やはりレベルの低い主審がゲームに持ち込む「不確定性」というのは、きちんとゲームプランに織り込んでいかないと、やばいよ。

Q:ヒディングは投入した選手が、点を取りました。采配の素晴らしさが賞賛されていますね。
M:それは結果論でしょ。3トップにして、カウンターでガンガンに点取られまくって大敗を喫する可能性もあったわけだよ。つまり「オーストラリアの劇的な逆転勝ち」という結果が出た上で、「事後的」にそれを「ひっくり返して」日本に当てはめただけ。日本も負けずに選手をどんどん入れ替えていれば、どうにかなったかもしれない。それはある種の「思考の錯誤」です。
Q:でも、それでうまくいった可能性もあるわけですよね。
M:それは可能性だけいったらそうだよ。それだったら、小野を入れて「うまくいった」可能性もあった、という言い方も可能になるでしょう。さらに言えば、うまくいかなかった事が小野投入という采配の結果であるということとどこまで関連付けられるのか、という問題もある。

Q:すごく煙に巻かれた感じがします。
M:もともとジーコは選手の投入が遅いと言われていた。そう思っていた人からすれば、特に強くそう感じられた試合であったことは確かだけれど、それだって可能性に過ぎない。可能性と言えばなんだっていえるということだよ。

Q:蓋然性の問題ですか。
M:まあ、ねえ。小野の投入は守備のためか攻撃のためか、このへんが議論になっている。ジーコとしては、相手のプレッシャーをかわす為に3-6-1と中盤を厚くしたかったのは明らか。そこでボールを落ち着けて、時間をかけて組み立てつつ、攻撃をしかけるというリズムを回復したかったんでしょう。ロジックとしておかしいとは思わない。それに小野はセカンドボールへの反応がいいというのもあったんでしょうね。

Q:ダメでしたね。というか攻撃に出ちゃいました。
M:あれはジーコの指示なんだろうか、分からない。稲本のほうがよかったという意見もあるけれど、結果論だと思う。このへんはどういう指示を投入する選手にするか、と言う問題でもあるんだけど。試合の流れの中での選手の自主的な判断と言う問題でもある。
b0054154_081776.jpg




敗因分析
Q:3失点、あれだけ短時間にしてしまうことはやはり何か問題がある、と考えるべきでは。
M:それを言うなら、なぜ「決定的なチャンス」で点が取れなかったのか?ということだよ。中澤が試合後のインタビューで「点を取ってくれないと」と、珍しく批判めいたことを言っていた。この試合の最大の戦犯はジーコの采配と言うより、攻撃陣であるのは明らか。

(1)高原・柳沢のシュートを打たない、パスも出せない決定力ゼロのFW陣―90%

(2)攻められつづけて息があがっているにもかかわらず、試合を落ち着けるなどのゲームコントロールが出来ない中田(中田は昔から、同じリズムでしか試合を作れない、ピストン運動する機械みたいに見える、遊びの無いリズム。しかし、それでもあれだけ決定的なチャンスを何度も作り出しているのだから、罪は軽い・・・)―5%

(3)あきらかな判断ミスで無謀な飛び出しをした川口。サッカーの残酷なところは90分のうち、80分完璧でも、残りの10分のミスなら完璧だった80分が消えてしまうところ。結局、この失点によって、ゲームプランの混乱から、後の2得点の呼び水になってしまった。でも高原が点を取っていたら、ゲームの流れは全然違うものになっていたから、罪は軽い。-3%
(4)その他(ジーコの采配、駒野のクロスの精度、福西は飛び出しはいつも素晴らしいのに、なんで枠に飛ばないの?その他もろもろ)-2%

Q:それじゃあほとんどジーコに罪は無いということに(笑)
M:いや、だからジーコに罪は無いの回だから、今回は(笑)

Q:中田にきついですよね。
M:いや、彼は昔からだから。彼の負け試合のパターンて、いつもこう。何度も何度も同じパターンで攻め込んで、結局得点にならず終了。チェンジ・オブ・ペースとかないんだよね、リズムチェンジとかがないのテンパルと、中田は。

Q:モニーはどうでした。
M:田中誠の偉大さが偲ばれる(笑)、やっぱこのレベルだと、無理です、まだ。




真理の言葉としてのWC
Q:あと2戦ですね。
M:いやー、もうFWはそうとっかえでもいいよ、巻と玉田でいいよ。キーパーも川口は変えたほうがいい。

Q:いやそれは無茶。
M:今までのジーコならそうするんだけどね。負け癖のある奴ははずす、土肥でいいよ。

Q:で4バック?
M:そう。4バックでいい。クロアチア相手にカウンターとかしても意味ないよ。もうね、何か偉大な瞬間を目撃したい、勝ち負けは個人的には超越しました。

Q:可能性がある限り勝負を捨てるべきではないです。
M:いや、そう思うよ。でも、正直心が折れました><

Q:情けない・・・
M:やはりワールドカップはサッカーにおける「真理の言葉」なんだよ。少なくとも私には。「最終審級」として機能してるの。だからここでダメだと他で良くても、意味がないんだよね。次に勝ちを狙ったつまらないサッカーをやって負けたり引き分けたりしたら、そのショックに自分は耐えられそうない。だったら4バックで黄金の中盤を復活させて、美しく戦うことだけに集中して欲しい。勝敗度外視して、のびのびと理想のサッカーをやって欲しいと思ってしまう。
Q:それは「敗北主義」ですよ。
M:弱い人間なんです、トホホ・・・
[PR]
by SpeedPoetEX | 2006-06-15 00:10 | サッカー

何故ジーコジャパンはオーストラリア戦にだけ敗れたのか?

■きつい
とにかく、重いボディーブローをくらってそのダメージがじわじわ体中に回ってきている感じです。この重苦しい不快感が、体から抜けてくれないのはつらい。中田が「普通にやれば勝てる」みたなことを言っていたので、「不用意なことを言うな」と少し警戒していたのですが・・・

しかし、きつい試合でありました。しのいで、しのいで、しのいで、逆転負け。セカンドボールもほとんど拾えてないように見えました。ポゼッションで負けている時点で、負けなんですが、「(ボールを)もたせている」という表現もありますが、それがあてはまっているようには見えない試合でした。


苦手なパターン
何故負けたのか、というのはなかなか難しい問題です。逆ににジーコジャパンをどう攻略するか、という問題の立て方をしてみる。これは非常にシンプル。中盤の主要な選手をマンマークすることです、それによってホットラインを消していく、今日はまさにそういう感じでした。これはオマーンのマチャラが採用した戦術で、ヒディングも同じでした。つまりマンマークからのインターセプト、そしてハーフカウンターという手順です。こうなると、中盤の構成力を高めて勝負するジーコジャパンのパフォーマンスは明らかに低下します。ですから、ジーコジャパンが格下相手に苦戦し、格上相手にいい試合ができるのは、そのことが関係しているケースが多いと思います。
b0054154_436156.jpg



対応策
この対応策としては
中盤のポジションを素早くローテーションしていくこと
中盤をすっ飛ばして前線に一気にフィードすることなどです。
さらに、フォーメーションを変更しマークを混乱させることも有効です。


カウンター戦術と曖昧なFW
マンマークで中盤が沈黙してしまう、しかしそれでもどうにか持ちこたえられる状態であったは、あらかじめカウンター狙いだったからです。

さて、問題はカウンターは戦術として成立していたのか?ということになります。これは間違いなく成立していました。何度も決定機を作り出していた訳です。ここで一番問題になるのが、シュートを打たない、打てないFWですね。しかもパスもまともに出せない。とにかく高原、柳沢のゴール前での連携の無さは、悪夢のようでした。つまりこの二人が決定的なチャンスで、しっかりシュートするか、きちんとパスを出せれば、問題は無かった訳です。

高原はドイツ戦以降、ビックマウスが気にかかっていましたが、本番でこうならもういらない、と言いたいところです。しかし、このダメなFWでもチャンスを作ることはできるし、最悪前線からチェックさせるだけでもけっこう役に立つのです。得点力あるFWがいない。これは日本の歴史的な課題なんですが、ジーコは中盤、2列3列目からの飛び出しで点を取るという構想でしたので、高原、柳沢のようなインポ系のFWでも動きの質や身体能力が高ければOKだったわけです。



ゲームデザイナーの不在
とにかく、攻められすぎです。ボールをキープして相手をいなすとか、そういうサッカーをきっちりしないいと持ちません。試合を切る、落ち着かせる、殺す、そういう試合運びができるゲームデザイナーがいないのですね、しかも相手からは中盤でハードチェックされ、中田はほとんど消えてたし、なんといっていいのか・・・


ヒディングは名監督か?
この敗戦でヒディングの評価がさらに上がっていますが、正直そんなにすごい監督だとは思わないです(マチャラの時にも思ったけれど)。最後もFWの枚数増やして徹底したパワープレイをしていただけ。「策士」とか、そういうのではなく、セオリーどおりの手を打つ、堅実な監督と言った印象ですかね。ではそれだけで、何故勝てるのか、個人的な印象なんですが、この人は「流れに乗っていく采配」ができる人なんです。今日の采配を見ても、何か凄いアイディアとか、ほーそう来るか、みたいなのは全く無いです。


試合の流れ
当り前のことですが、FWの枚数を増やしていけば、後ろは手薄になる訳です。それは丁半博打のようなものですから、逆にカウンターで点を取られるリスクも高まります。しかし、そこで点を取られず、点を取れたのは何故か?と言うことなのです。つまりヒディングの采配は特徴は試合を流れを読んで、「流れを強めていく采配」です。

ただこの「流れ」というのは何なのか、正確に定義できるものではありません。しかし、試合の「流れ」を読めない、あるいは逆行するような手を打った監督で勝利した監督を見たことは無いです。

つまり同じ「強運」の監督が二人いて片方が「流れ」をしっかり読み、それを強める手を勇敢に打ち続けた。片方が若干間違える。ジーコの小野の投入、これはオーストラリアの3トップに対応させようとしたものでしょう。戦術的に絶対間違っているとはいいがたいですがしかし、「勝っている時は動かない」というジーコのセオリーがこの時揺らいだことも確かです。ヒディングは自分のセオリーを徹底して追及し、ジーコは揺らいだ。この瞬間にぎりぎり均衡を保っていた試合のバランスが、決定的に変化したということです。
[PR]
by SpeedPoetEX | 2006-06-13 04:45 | サッカー