2006年 01月 29日
マネックス証券の空虚な弁明(3) 炎上するBlog、踏絵化するマネックス
炎上の発端となった内藤氏の『ブレないスタンス』を要約すると
(1)私は関係ないけど、語られずにいられない。 どうぞ、語ってください。 (2)今回のマネックスの経営判断の是非は、将来結果論で語られるべき。しかし、「個人投資家を第一に考える」というぶれないスタンスがある。 結果論という意味では、自らの証券会社で信用取引をしていた個人投資家を破滅させた。暴落のトリガーとなることで、日本証券市場に残る愚行として記録されるかもしれない。個人投資家を第一に考えるという意味が、正直さっぱり理解できない・・・ (3)マネックスの設立理由が「個人投資家が本当に必要とするサービスや商品が無いか ら自分たちで作ろうという素朴な発想」から始まっている、今までもずっとそうだ。 素晴らしい心がけですが、実現できているのか? (4)与謝野金融担当相なんかに、「投資家を大切にしてない」とか言われたくない。悲しい。 悲しいとかじゃなくて、きちっと反論して欲しい。 (5)立法府、監査法人、取引所、などインフラが全然駄目。 全くその通りだけど、話をそらしているようにしか思えない。 (6)メールで誉めてくれてありがとう。いい気分だ。 どうでもいいい。 (7)これからも「ブレないスタンス」でいく。意見や批判派コメント欄にどうぞ。 そして、この後コメント欄に怒涛の批判コメントが殺到。 内藤氏は、殺到するコメントに対して「感謝」と一言で締めくくり、以降一切無視を決め込んでいる。何らかの意見の応酬ができるのかと期待していた人々が、その木で鼻をくくったような対応に激怒、コメント欄はほとんどマネックス責任追及派が占拠する形で、現在も激しく炎上中。 最近私に個人的なヒットだったのは、『人の半歩先を歩く』のコメント欄への、「人の半歩先を歩くつもりが、実は人の道から逸れてしまいましたとさ。」というレスでした(笑) この騒動をどう収束させるのか?という観点から思いをめぐらせると、マネックスは自らガソリンをかぶって炎上しているような現状では、なかなかうまい幕引きが浮かびません。マネックス自身の対応が事件の収束を長引かせてしまっており、それによって、悪評がマーケット全体により深く確実に浸透しつつあります。さらに強く言えば、マネックスを批判することで個人投資家の信頼を獲得し、自らが個人投資家と同じ問題意識を共有しているというメッセージを発信することが、今回の暴落の免罪符になりつつあります。前回取り上げた、木村剛氏、そしてSBIの北尾氏、松井証券の松井氏など、業界の切れ者系はかなり明確なマネックス批判を展開しつつあります。 そして『日証協、信用取引の担保問題で検討会・2月にもガイドライン 』において業界全体がマネックスの判断を、暴落を誘発した致命的なミステイクとみなしてコンセンサンス作りに入っていくことを表明しています。 つまり、マネックス証券自体が、「踏絵」化しつつあり、マネックス証券を批判することが、個人投資家を重視していることの間接的な宣言となりつつあるということです。 状況がここまで深刻化してしまった以上、マネックス証券がとるべき手段は限りなく限定されて来ているような気がします。それは 松本大代表取締役社長CEOの辞任です。 冷たいようですが、もうこの辺にしか落とし所がないような気がするのですが・・・
by SpeedPoetEX
| 2006-01-29 01:16
| 経済
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