2007年 01月 26日
ベットからの風景 テレビ&コミック
■きついニュース
下痢と嘔吐で仕事を午前中で切り上げる。とりあえずポカリスエットの1.5Lを買い込んで、水分補給だけは確保。どうせ飲んでもすぐ下痢で排出されるのだが、脱水症状だけは避けたい。末期癌の患者が車を前進させたり、バックさせたりしながら建物にぶつけて自殺したというニュースを聞く(妄想?)、本当に嫌な気分になる。体調が悪いと思考能力も意志力も奪われる。自暴自棄になって破滅的な自殺を試みた人の気持ちが、痛切に分かる気がした。フロイトが喉頭がんの末期だった時、思考能力を奪われるからと痛みを抑制する麻薬の使用を最後まで拒絶していたが、最後は屈して使用に踏み切ったというエピソードを思い出す。少し体調を崩したぐらいで、すぐ自暴自棄になってしまう自分は修行が足りないということだろうと思いつつ、体の衰弱に抗するのは平均以上に知性や意志の持ち主でもなかなかに困難なことだろうと改めて思う。 ■「笑っていいとも」 一晩くたばっていたので、翌日は多少回復する。嘔吐はどうにかおさまったが、下痢はまだまだ続いている。腹部に違和感。久々に「笑っていいとも」を見る。普通に面白い。タモリ氏の芸はやはり独特で、あの空間における微妙な空気の構成の手法は、他に類例がない。やはり芸としての伝統的な笑いのスクールに属していない人だからだろう。JJおじさんこと植草甚一氏が逝去した時、その膨大なジャズコレクションを一手に買い取ったほどのジャズマニア、まえにライブアンダーザスカイでマイルスにインタビューしていたのを思い出す。やはりタモリ氏の笑いのリズムというか間というのは、ジャズのインプロヴィゼーションに近いのかもしれない。この人の芸こそ、一人一派で、この人が消えればこの世から綺麗さっぱりなくなってしまうものなのかもしれない。この独特の空気感。やっぱりいい。シモをやっても下品にならないのは、やはり「品格」というところか。 ■「ハケンの品格」 話題になっていた作品の再放送を見る。いや、おもしろい、というか感心する。実によく出来ている作品。ただこの作品から格差社会だとか、派遣社員の現状だとかの社会的メッセージを読み取りたくはない。「派遣社員」というのは疑似餌みたいなもので今風の感じを出したいだけで、実際にドラマの本質とは関係ない。私的基準では、ドラマにスーパーマンが出てくれば、その時点で「マンガ」という認識。つまり「マンガ的ドラマ」と「ドラマ的ドラマ」で言えば、これは前者。このドラマの主人公は、万能に近い力を持ち全ての難題を最後には解決してくれる。あとはこの主人公を医者にするか、シェフにするか、派遣社員にするか、それだけの話。結局、ディテールの勝負になる。ここで、脚本家の力量が問われるのだろう。脚本家は中園ミホ氏。全く知らない人だったのですが、ウィキペディアでは「少しクセのある女性を主役とした脚本に定評がある」そうで、そのままの感じ。成功していると感じるドラマの条件は、「無駄なキャラがいない」こと。「無駄なキャラクター」が「無駄な演技」と「無駄な台詞」を喋って、「無駄な時間」浪費している時点で、そのドラマはもうだめ。「ハケンの品格」では、主役から脇まで全てのキャラクターがきっちりと立っていて、「いい味」を出している。これだけでも成立していれば、ストーリーに多少無理があっても、十分OK。逆に、これをクリアするドラマはほとんどない、という意味では、このドラマは稀有な作品とも言える。小泉氏は適役、大泉氏は相変らずのモノローグ演技だけれど、巧く嵌っている。加藤氏も、小松氏もみんなそのキャラにあった自然な存在感をかもし出している。これは拾い物かも。 ■「百鬼夜行抄15」 楽天に注文していて(すっかり忘れていた)、今市子氏の「百鬼夜行抄」の最新刊が届く。ダウンしているところに届くタイミングを、神様からのお見舞いと解釈して、ありがたく拝読する。一年に一度のお楽しみとはいえ、この漫画を基準に考えると、一年という時間は、私にとって早いのか遅いのか判断に苦しむところ。相変らずストーリーの組み立てが複雑で、ついていけなくなる時が多々ある。まあ、読み返すからいいけど。しかし「鬼の面」とか、ラストが陰惨すぎないですかね。前から感じていたことですが(笑)。ついにTV化決定らしいですね。いまさらというか、この作品がTV化された時のキャスティングは、頭の中で何度も練り直していました(笑)、意外なのは日テレだったこと。この手の作品に目先が効くのはフジと相場が決まっていたのにね。なんか深夜ドラマみたいですね。うーん、だったらアニメでやったほうがよかったような・・・、ちなみに私のキャステイングでは、主役の律にV6の岡田氏、司に香椎由宇氏、開おじさんに阿部寛氏などなど、ありありですか?当然ですよ、特撮にもお金をかけてフジの月9で25%越えを狙うキャステイングだったんですから(笑) ■リプトン マジックをHPで見ました。あのソーサーの上にカップを立てる、かわいらしいCMのやつです。本当にマジックの種って、知らなくていいことの一つであることを痛感。ああ、明日も休もうか・・・
by SpeedPoetEX
| 2007-01-26 02:49
| テレビジョン
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